ベントレーが“シーズンドロップ”を始めた。世界100台の「Bespoke Series by Mulliner」

· BLACKBASE編集部 · 限定・ビスポーク
ベントレーが“シーズンドロップ”を始めた。世界100台の「Bespoke Series by Mulliner」

Image by: Bentley Motors

ベントレーのビスポーク&コーチビルド部門であるマリナーが、新しい限定コレクションのプログラム「Bespoke Series by Mulliner」を立ち上げた。毎年、綿密にキュレーションされた限定車を“シーズナルリリース”として発表していく年次プログラムで、第一弾はコンチネンタルGT SとGT Sコンバーチブルを対象に、世界限定100台のナンバード(通し番号入り)仕様として展開される。

ラグジュアリーメゾンの「ドロップ」文法

ベントレー自身が、このシリーズを「ラグジュアリーファッションハウスのシーズナルリリースのような周期と希少性を意識した」と説明しているのが面白い。第一弾では、深いパールと繊細なクロマフレア(見る角度で色相が変わる特殊塗装)を組み合わせた6つのフィニッシュを用意し、それぞれに内装色をコーディネート。クルマを「型番」ではなく「コレクションピース」として売る文法である。

100台の意味

コンチネンタルGTは決して珍しいクルマではない。しかし「今季だけの仕立て、100台、番号入り」となれば話は別だ。量産ラグジュアリーの土台の上に、希少性を後づけで編集する——時計やバッグの世界で磨かれた手法が、ついに英国の名門にも本格導入されたと見るべきだろう。

編集部の視点

服と同じ論理でクルマが売られる時代の到来は、「服を選ぶようにクルマを選ぶ」本誌の読者にとって朗報だ。深いパールとクロマフレアという選択も、シーズンごとにテーマを決めて色を提示するという発想も、明らかにファッションの側から輸入された文法である。

マリナーの本領は「何色でも作れる」ことにある。だからこそ、あえて6色に絞って100台という枠をかけた今回の判断が効く。次のシーズンでどんなテーマが提示されるのか、本誌は追い続ける。

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