世界限定29台、1,000馬力超。ランボルギーニ「フェノメノ」という現象について

Image by: Automobili Lamborghini
ランボルギーニには、レヴェントン、チェンテナリオ、シアンと続く「フューオフ(few-off)」——ごく少数だけ作られる限定モデルの伝統がある。その最新章が「フェノメノ(Fenomeno)」だ。米モントレー・カーウィークで初公開されたこのモデルは、世界限定わずか29台。同社史上最強のV12を積む、頂点のロードカーである。
1,080CV、0-100km/h 2.4秒
パワートレインは835CVの自然吸気V12に3基の電気モーター(合計245CV)を組み合わせ、システム総出力1,080CV。0-100km/h加速2.4秒、最高速度350km/hに達する。ベースとなるのはフラッグシップのレヴエルトで、トラック由来のエアロダイナミクスで武装し、車体の動きを6軸で検知する新しい「6Dセンサー」により、速度・スリップアングル・タイヤと路面の摩擦をリアルタイムで把握して制御系へ反映する。
名前の意味は「現象」。ランボルギーニのネーミングとしては珍しく闘牛由来ではなく、それ自体がこのクルマの特別さを物語る。
29台という数字の暴力
1,080CVというスペックよりも雄弁なのは、29台という生産台数だ。抽選にすら並べない。顧客リストの最上段にいる者だけが買える「関係性の証明」としての限定車——現代のハイパーカービジネスの本質が、この数字に凝縮されている。
編集部の視点
フューオフの価値は、性能そのものより「二度と作られない」ことにある。先輩格のレヴェントンがステルス戦闘機に着想を得た造形でカスタム史に名を残したように、フェノメノもまた、数字ではなく佇まいで記憶される一台になるはずだ。
アド・ペルソナム(個別仕様)による29台の仕上げがそれぞれどうなるのかは、後年必ず語り草になる。日本にも既にアジア太平洋プレミアで姿を見せており、上陸する個体の目撃情報を本誌は追い続ける。
出典・参考
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